携帯料金の延滞が住宅ローンの審査に影響するって本当?

携帯電話料金の滞納が原因で、住宅ローンを利用できなくなる人が増えているのをご存じですか?
一昔前ならば、支払いを延滞しても携帯の通話を停止されるだけで済んでいました。そのためか、気軽に携帯料金を滞納してしまい、家を購入するときになって初めて後悔する人が多いようです。
携帯電話料金の延滞がなぜ住宅ローン審査に影響するのか、ご説明します。
携帯の本体の分割払いが増加した!
携帯電話料金の滞納が住宅ローンに影響を与える理由に、携帯電話機本体(端末)の分割払いの増加があります。以前は携帯端末を「0円」で販売するショップがほとんどでした。
携帯ショップは携帯端末本体を販売すると携帯キャリアから報酬金が入るため、端末を格安で販売できたのです。
この「販売奨励金制度」はさまざまな視点から批判が多く、総務省の指導により徐々に「0円携帯」は姿を消しています。
その一方で高性能のスマートフォンが普及し、携帯端末は一台数万円という価格が当たり前の時代になりました。
高額な携帯端末本体の料金を一括で払うのは負担が大きく、消費者は気軽に機種変更できません。
そこで、代金は毎月の通話料に上乗せし分割して支払う方法が一般的になってきました。
端末代金は分割払いクレジット契約扱い=ローンと一緒
携帯端末の代金を分割して支払う場合、「分割払いのクレジット契約」になります。
簡単に言い換えると、携帯端末の代金を借金して購入しているのと同じです。
毎月の支払いはローンの支払いと同じものと考えてください。
携帯端末ローンの支払いを延滞すると、個人信用情報機関(CIC)に記録され情報が金融機関に共有されます。携帯料金を延滞すると、その月の個人信用情報記録に「A」とマークされます。
月ごとに記録されるので、一度の滞納でもしっかり記録が残ってしまいます。
住宅ローンの申し込みを受けた金融機関は、個人信用情報機関の記録を参考に融資可能かどうか検討します。一度だけの延滞の記録でも、「長期間、安定して返済する能力」を問題視されてしまいます。
さらに困ったことに、個人信用情報機関の記録は端末料金を支払いがすべて終わった時から最低5年は消えません。
まとめ
携帯電話料金の滞納、あなたは大丈夫ですか。もし心当たりがあるようでしたら、個人信用情報機関に自分で問い合わせて記録を確認することができます。
万が一延滞の記録が残っていたとしても、条件次第で住宅ローンが利用できることもあります。
住宅ローンを申し込む前に、ローン担当者や金融機関窓口へ一度相談してみましょう。