住宅ローンを組む手順とは?

マイホームを購入するために、ほとんどの人が住宅ローンを利用します。
しかし、住宅ローンのような大きな金額の借入を行う機会は、人生に何回もありませんので、住宅ローンを利用するほとんどの人が初心者といえます。
マイホーム購入を検討する前に住宅ローン手続きのおおまかな流れを知って、スマートな家探しを始めましょう。
住宅ローンを組む基本的な流れ
・ステップ1:仮審査
住宅ローンを利用して購入したい物件が決まったら、そこで金融機関に「仮審査」を申し込みます。仮審査では売買契約前に不動産の担保評価や借入希望者の信用調査などが行い、大まかな金額で借入可能かどうかの審査を行います。
売買契約後に行う本審査で審査が通らなかった場合、契約をキャンセルしなければならず面倒なことになります。仮審査を行うことで購入の目途がつき、スムーズに本審査に移ることができます。
・ステップ2:申し込み・本審査
仮審査で希望額の融資が可能と分かれば、本格的に物件購入の手続きを進めていくことになります。
本審査には通常2~4週間程度かかります。仮審査より念入りに担保不動産の評価、信用情報の調査が行われますが、よほどのことがない限り本審査で否決されることはありません。
本審査で否決されるのは、仮審査では気付かれなかった不利な条件が発覚したり、借入希望額が増額となった場合に多いです。
・ステップ3:金銭消費貸借契約
本審査の承認が下りると、金融機関との間で「金銭消費貸借契約(住宅ローンを借りる契約)」を結びます。 同じタイミングで、担保となる物件に抵当権を設定する契約も結びます。
・ステップ4:融資実行
物件の引き渡し・代金決済と同じ日に住宅ローンの融資が実行されます。そのため、引き渡しは住宅ローンを融資する金融機関で行われるのが一般的です。
まず債務者の口座に融資額が振り込まれ、債務者はその場でそのお金を売主に支払います。
支払いが確認されたら鍵の引き渡しを行い、その後司法書士が所有権移転登記の申請を行います。
マイホーム購入担当者に相談する
住宅ローンの融資を申し込む手順や必要書類などは、それぞれの金融機関で少しずつ違いがあります。
初めて住宅ローンを利用するときは、一人で悩まずに不動産業者のマイホーム購入担当者に相談すると良いでしょう。
購入希望者の住宅ローン審査が通るかどうかは会社の売り上げに直結するため、不動産業者はスムーズに審査が行われるよう熱心にアドバイスしてくれます。
経験豊富な担当者であればたくさんの住宅ローンの可否を見ているので、購入希望者にとって審査の通りやすい金融機関はどこであるか判断できるようになってきます。
まとめ
住宅ローンを利用する段取りは、具体的にイメージできたでしょうか。
融資可能かどうかの審査は1回では終わらず、用意しなければならない書類もたくさんあります。
時間と手間がかかりますが、大きな金額を借入れるための大切な準備期間です。
困ったことがあったら不動産業者の担当者に相談して、疑問を解決していきましょう。