不動産購入後どれくらい費用がかかるの?

マイホームを手に入れることは、ゴールではありません。
家を持つということは、納税の義務や建物の維持管理の責任を負うということです。
マイホームを所有して維持するだけで、一定の費用がかかってしまいます。購入後はどれくらいのお金が必要か、よく考えて資金計画を立てなければなりません。
購入後に発生する費用の内訳
・税金
毎年1月1日の時点で不動産を所有していると、固定資産税や都市計画税が課税されます。
税額は、固定資産税で固定資産評価額の1.4%、都市計画税で固定資産税評価額の0.3%が標準です。所在の市区町村で税率が異なる場合があります。
住宅用の不動産については優遇措置が設けられています。
目安:固定資産税+都市計画税 10~15万円 (年額)

・保険料
住宅ローンを利用するとセットで火災保険に加入することがほとんどです。同時に地震保険をすすめられることもあります。保険料は地域や建物の構造、保険の補償内容によって大きく異なります。
一般的に一戸建てよりマンションの方が保険料は割安です。
目安:火災保険料+地震保険料 2~6万円 (年額)
・メンテナンス費用
マイホームの寿命を延ばし長く快適に暮らすためには、適切な維持・管理と計画的な修繕やリフォームが必要です。マンションでは毎月管理費を徴収して維持・管理を外注し、修繕の費用を積み立てて大規模メンテナンスに備えています。
一戸建ての場合は自分自身で維持・管理を行い、外注する場合も家計から費用を捻出しなければいけません。
目安:マンションの管理費+修繕積立金 1.5~2.5万円 (月額)
一戸建ての植栽管理費 3~8万円 (年額)
外壁塗装 60~80万円 (1回/10年)
屋根葺き替え 100~150万円 (1回/25~30年)
給湯器の交換 30~40万円 (1回/10~15年)
水廻りのリフォーム トイレ 10~15万
ユニットバス 100~200万 (1回/15~20年)
内装張替 壁・天井クロス 50~100万円
フローリング 150~200万円 (1回/10~20年)
少しでもお得に生活するには?

・メンテナンスは計画的に行う
建物のメンテナンスやリフォームは、計画的に行うことで費用を節約することができます。たとえば、足場が必要な外壁塗装と屋根の塗装は同時に実施するのが理想的です。
室内の水回りのリフォームでも、ユニットバス・トイレ・洗面化粧台をまとめて依頼することで搬送費や人件費を抑えることが可能です。
不具合が起きてから後手に回って修繕を行う習慣がつくと、無駄な出費が増えてしまいます。
・火災保険は補償内容に注意しよう
住宅ローンと同時にすすめられるままに加入してしまいがちな火災保険ですが、補償内容を見直すことで保険料を節約することもできます。以前は補償内容が変更できないパッケージプランがほとんどでしたが、最近では自由にカスタムできる商品が増えてきました。
たとえばマンションの上階に住んでいるのに、水災補償に保険料を払うのはもったいないですね。
まとめ
こちらで紹介した金額はあくまでも目安の金額です。
税金は特例や軽減税率などの優遇措置で税額が変わり、保険料も地域や補償内容で金額が変わります。
メンテナンスやリフォームの費用は、計画的に実施しなければ多額の出費を重ねることになってしまいます。
不動産購入後の費用を少しでも節約するには、購入する時点で将来の出費に配慮することが大切です。