事例で見よう!一戸建ての維持費は年間いくら?

一戸建ては、購入した後に固定資産税や都市計画税、修繕費用の積み立て、保険料、電気料金など、さまざまな維持費がかかります。
維持費のことを忘れて住宅ローンを組むと、返済だけで精一杯になり、ゆとりのある生活ができません。
一戸建てでは、維持費にいくらくらい、どのようなお金が必要なのか、説明していきます。
一戸建ての維持管理費内訳
一戸建ての維持管理には、税を中心として、さまざまな出費が必要です。
固定資産税
国が定める「固定資産税評価額」を基準として、納税額が決まる税金となります。税率は標準で1.4%ですが、税の軽減措置も多いです。
都市計画税
都市部の不動産には、固定資産税とは別に都市計画税もかかります。税額は「固定資産税評価額×0.3%」です。
家の修繕に備えるための積み立て
一戸建ての外壁や屋根も、長年使用すると劣化します。おおよそ10年ごとに再塗装等の工事が必要になるため、その修繕費用も必要です。
火災保険料等
火災保険や地震保険、家財保険といった保険料もかかります。
住宅ローンの毎月返済額
借りた金額に合わせて、毎月返済していく住宅ローンも維持管理費に含めて考えましょう。
電気料金、水道光熱費
アパートやマンションから一戸建てに移った場合、電気料金が上がることも少なくありません。水道光熱費も同様です。
町内会費
地域によって違いはありますが、町内会費が必要な場合もあります。一戸建てに住むと、簡単には引っ越すことができないため、ご近所づきあいも
大切です。
引越しにともなって増える交通費
郊外に一戸建てを買った場合、通勤や通学の距離が伸び、交通費が増える場合もあります。
平均でどのくらいかかる?
- ◇ 3,500万円の新築木造一戸建てを購入
- ◇ 頭金500万円を入れ、住宅ローンで3,000万円を固定金利1.5%の35年払いで借入
- ◇ 家と土地の固定資産税評価額は、合わせて1,850万円

という場合の維持費を計算してみると、以下のようになります。
・固定資産税は、新築の軽減税制を使って年間12万9,500円
・都市計画税は、年間55,000円
・住宅ローン返済額は、毎月91,855円
・火災保険料は、10年間ぶんで約15万円
・電気料金と水道光熱費は、毎月合計12,000円
・町内会費と交通費の増額はなし
ざっくりと計算して、この一戸建てを維持するためには、毎月12万円必要なのです。
まとめ
一戸建ての維持費は、家のサイズなどによっても変わります。
仮に、税の軽減制度を利用しても、住宅ローン以外の負担は大きため、無理をして住宅ローンを借りるのは避け、維持費込みで楽に返済できるプラ
ンを考えましょう。